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食品ロス削減がクレジットになる時代の記録の付け方

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ちょいエコ部へようこそ。食品ロスの記録と聞くと身構えるかもしれませんが、まず1個だけやろ。今日出たロスを書き留めるところから始めるのが、この部のやり方だよ!

この記事では、食品ロス削減の取り組みがクレジットとして評価された海外のニュースを入り口に、食品を扱う小さな店や事業者が、自店の削減記録をどう付ければよいかを手順で解説します。記録の項目の決め方、毎日の付け方、見直して仕入れや提供につなげる流れまでをまとめました。大きな仕組みを自店で再現する話ではなく、日々の記録を確かな形で残すための実務の話です。

食品ロス削減がクレジットとして評価されたニュース

国際的なカーボンオフセット基準管理団体のVerraが、食品ロスと食品廃棄物の削減を対象とする方法論VM0046に基づき、初のクレジット発行を承認したと報じられました。対象となったのは、米国の食品救済プロジェクトBrightlyです。このプロジェクトは、余剰食品を埋め立てずに人々に提供することで、二酸化炭素約72万トンの排出を回避したとされています。

ここで注目したいのは、削減そのものだけでなく、削減の内容が方法論に沿って確かめられ、記録として示された点です。クレジットとして評価される取り組みでは、何を、どれだけ、どう変えたのかを後から説明できることが前提になります。逆に言えば、記録が残っていない取り組みは、どれだけ現場で工夫していても、外部からは確かめようがありません。

もちろん、これは海外の大きなプロジェクトの話であり、小さな店が同じ手続きを踏むという話ではありません。それでも、削減を記録に残し、第三者が読んでも分かる形にするという考え方は、規模にかかわらず共通します。この記事では、その考え方を自店の実務に落とし込む手順を追います。

先輩、クレジットって、小さな店には関係のない話ではないのですか?

仕組みそのものは大きくても、記録を残すという部分は店でも同じだよ。

先輩、記録がないと、削減したことにならないのですか?

現場の工夫は消えないけれど、外の人には伝わらないんだ。だから形に残すんだよ。

小さな店の記録が弱くなりがちな理由

食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品のことです。国内の食品ロス量は、令和5年度の推計で464万トンとされ、このうち事業者から出る事業系食品ロスは231万トンです。小さな店一軒の量は小さくても、事業者全体では大きな量になります。

ところが、小さな店ほど記録が感覚頼みになりがちです。閉店後にまとめて思い出して書く、忙しい日は書かない、担当者ごとに書き方が違う、といった状態では、後から見直しても増えたのか減ったのかが分かりません。減らす工夫の前に、まず測り方と書き方をそろえる必要があります。

国内でも、食品ロスの削減の推進に関する法律(令和元年法律第19号)の第5条では、事業者は国や地方公共団体の施策に協力するよう努めるとともに、削減に積極的に取り組むよう努めるものとされています。さらに第19条では、未利用食品の提供を受けて、必要な食べ物を十分に入手できない人に提供する活動への支援が定められています。記録は、こうした取り組みを進めるときの土台にもなります。

記録に残す項目を決める

記録の項目は、多すぎると続きません。最初は、日付、品目、数量、発生した理由、行き先の五つに絞るのが現実的です。数量は、重さで量れるものは重さで、個数で管理しているものは個数でそろえ、店の中で単位を統一します。

理由は、仕入れすぎ、作りすぎ、期限切れ、破損など、自店で実際に起きる言葉で短く分類しておきます。行き先は、値引きして販売した、試食に使った、寄附に回した、やむを得ず廃棄した、のように結果まで書きます。行き先まで書くことで、単なる廃棄量のメモではなく、削減の記録になります。

様式は、紙のノートでも表計算でも構いません。大切なのは、誰が書いても同じ欄に同じ内容が入ることです。記入例を様式の先頭に一つ付けておくと、新しく担当になった人でも迷わずに書けます。欄の名前や理由の分類は、始めてから合わないと感じたら、月の区切りで見直してそろえ直します。

寄附に回す場合は、衛生面の管理や受け入れ先の条件を事前に確かめることが欠かせません。環境省は、家庭で余っている食品を集めてフードバンクなどに寄付する活動をフードドライブと説明しています。店の余剰食品についても、地域のフードバンクや自治体の窓口に、受け入れ可能な品目や期限の条件を先に聞いておくと、記録の行き先欄にも具体的に書けます。

削減記録を付ける手順

項目が決まったら、次の手順で回します。順番を固定することで、担当者が替わっても同じ記録が残ります。

  1. 記録様式を一枚に決め、日付・品目・数量・理由・行き先の欄を用意します。
  2. 量る道具と置き場所を決め、閉店時など毎日同じタイミングで量ります。
  3. その日のうちに、発生した理由と行き先まで書き入れます。
  4. 週の終わりに合計し、前の週と比べて増えた品目と理由を確認します。
  5. 増えた理由に合わせて、翌週の仕入れ量や作る量を調整します。
  6. 月の終わりに記録をまとめ、店の共有場所に保管します。

ポイントは、完璧な記録を目指さないことです。忙しい日でも数量と理由だけは残す、といった最低限の決めを先にしておくと、記録が途切れにくくなります。途切れた日は空欄のままにせず、その旨を書いておくと、後で集計するときに誤解がありません。

先輩、毎日量るのは大変ではないですか?

最初は品目を絞るんだ。全部ではなく、よく出るものからでいいんだよ。

先輩、記録が途切れたら、もう意味はないのでしょうか?

途切れた日も含めて残せば、集計のときに事情が分かる。それが大事だよ。

記録を見直して次の仕入れと提供につなげる

記録は、付けて終わりではありません。事業系食品ロスについては、2030年度までに2000年度比で6割減となる219万トンを目指す目標が示されています。自店の記録も、月に一度は振り返り、どの品目が、どの理由で出ているかを見ます。理由が仕入れすぎに寄っているなら発注の見直し、期限切れが多いなら並べ方や案内の見直し、といった具合に、対策は理由ごとに変わります。

余剰が出たときの行き先も、記録を見ながら広げていきます。期限内に売り切る工夫をしても残る食品については、地域の寄附の受け入れ先や、自治体が案内する取り組みを調べておくと、廃棄以外の選択肢を持てます。行き先の実績が記録に積み上がることで、店の取り組みを取引先やお客様に説明するときの材料にもなります。

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先輩、結局いちばん大事なのは何ですか?

続けることだよ。同じ書き方で残し続けることが、削減の証拠になるんだ。

先輩、今日から何をすればいいですか?

まず1個だけやろ。今日のロスを一個、正確に書き留めることからだよ!

まとめ:まず一個だけ記録を残す

食品ロス削減がクレジットとして評価される動きは、削減の内容を記録し、説明できる形にすることの大切さを示しています。小さな店では、まず項目を絞り、毎日同じやり方で量って書き、週と月で見直す。この繰り返しが、削減の土台になります。

最初から大きな目標を掲げる必要はありません。今日出たロスを一個だけでも正確に書き留めることから始めてください。その積み重ねが、自店の無駄を減らし、取り組みを外に伝えられる記録になっていきます。

この記事は一般的な解説です。食品の寄附や提供にあたっての衛生管理の条件、クレジットの制度の詳細や自店の取り組みの扱いについては、内容に応じて専門家や所管の窓口にご確認ください。

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