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やあ、ちょいエコ部へようこそ。まず1個だけやろ。今日はペットボトルの「100%」という表示を、出す前に点検する方法を一緒に確かめるよ!
まず1個だけやろ、という気持ちで読んでください。この記事では、欧州で大手飲料会社がペットボトルのリサイクル表示を修正した出来事をきっかけに、飲料や食品を扱う小さな会社が自社の表示を出す前に何を確かめるかを、質問と答えの形で整理します。むずかしい法律の話を暗記する記事ではありません。ラベルや通販ページに「リサイクル」「100%」と書く場面で、範囲と根拠をどう確かめるかという、実務の点検に絞って解説します。
質問1 欧州では何が問題になったのですか
答え: 欧州では、ダノンがネスレとコカ・コーラに続いて、ペットボトルのリサイクル表示を修正することになりました。「100%リサイクル素材」という表示を、「キャップとラベルを除き100%リサイクル」という表示に改め、あわせて「もう一度リサイクルして」という表現もやめることになりました。これは、欧州委員会と欧州消費者機構の間で3年にわたって続いた対話の結果とされています。
ここで大切なのは、大きな会社が注意を受けたという受け止め方だけではありません。問題になったのは、表示を見た人がどこまでを100%だと思うか、という点です。本体だけを指しているつもりでも、キャップやラベルまで含めて全体が100%だと受け取られれば、表示と受け取り方にずれが生まれます。小さな会社でも、容器の一部だけに当てはまる数字を、商品全体の数字のように見せていないかは、同じように確かめる必要があります。
先輩、100%って書いてあれば分かりやすいんじゃないですか?
分かりやすい言葉ほど、範囲を添えないと誤解されやすいんだよ。
先輩、キャップとラベルも含むと思われてしまうんですか?
そのとおり。何を除くのかを近くに書くのが今回の学びだよ!
質問2 100%と書ける範囲はどこまでですか
答え: 100%と書けるのは、その数字が当てはまる範囲を具体的に示せる場合に限って考えるのが安全です。今回の欧州の修正では、「キャップとラベルを除き100%リサイクル」のように、除く部分を言葉で明示する形になりました。自社で表示を出すときも、まず容器を本体、キャップ、ラベルなどの部分に分けて、それぞれについて数字が当てはまるかを1つずつ確かめることが出発点になります。
環境省が2026年3月に改定した環境表示ガイドラインは、自己宣言で環境表示を行う事業者を主な対象とした指針です。同省の解説では、改定は13年ぶりとされ、商品やサービスの表示だけでなく、企業姿勢やイメージ広告に関する環境表示も対象になると説明されています。ガイドラインが示す5つの基本項目には、あいまいな表現や環境主張は行わないこと、何がどう環境に良いのか説明を添えること、製品のライフサイクル全体を考えること、表示の根拠となるデータや評価方法を確認できるようにすること、他の製品などと比べる場合は数値などを用いて適切に示すことが挙げられています。「100%」のような強い数字ほど、範囲の説明と根拠の用意が欠かせません。
質問3 「もう一度リサイクルして」はなぜ見直すのですか
答え: 「もう一度リサイクルして」という表現は、飲み終わったボトルが再び同じようにリサイクルされるという印象を与えかねないため、欧州ではやめることになりました。リサイクルは、回収され、選別され、再生されるという流れがあってはじめて成り立ちます。容器そのものの性質だけでは、その後の流れまでを言い切ることはできません。呼びかけの言葉であっても、結果を約束するように読める表現は避けるという考え方です。
自社の表示を点検するときは、数字だけでなく、呼びかけや宣伝文句も同じ目で見ることが大切です。たとえば、円を描くような図柄や、緑色を多用した見た目も含めて、全体の印象が実態より大きく見えていないかを確かめます。環境表示ガイドラインが企業姿勢やイメージ広告も対象に含めているのは、文字の主張だけでなく、見た目の印象も含めて受け取られるためです。言葉を1つ直すだけでなく、ラベル全体、商品ページ全体を通して読み直すことが、点検の基本になります。
先輩、呼びかけの言葉まで直す必要があるんですか?
呼びかけでも、結果を約束するように読めれば見直し対象だよ。
先輩、図柄や色の印象も点検するんですね。
そうだよ。文字と見た目を合わせて全体で確かめるんだよ!
質問4 日本で表示を出す前に何を確かめますか
答え: 日本では、まず景品表示法の考え方に照らして確かめます。消費者庁は、商品やサービスの品質や内容について、実際のものより著しく優良であると一般消費者に誤認される表示を、優良誤認表示として禁止する考え方を示しています。環境に関する表示も例外ではなく、根拠のない効果や性能の表示は問題になり得ます。令和5年改正景品表示法は令和6年10月1日から施行され、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の開示を求められる仕組みも整えられました。つまり、聞かれたときに根拠を示せるかどうかが、表示を出す前の分かれ目になります。
小さな会社では、担当者が表示の作成と仕入れを兼ねていることも少なくありません。そのため、点検の手順を紙や共有ファイルに残し、誰が見ても同じ順番で確かめられる形にしておくと、担当が替わっても表示の水準を保ちやすくなります。新しい容器や包材に切り替えるときも、前の表示をそのまま引き写すのではなく、切り替えのたびに範囲と根拠を確かめ直すことが大切です。
実務では、次の順番で確かめると整理しやすくなります。はじめに、表示したい言葉を書き出し、その言葉が指す範囲を容器の部分ごとに分けます。次に、その数字や表現の根拠となる資料が手元にあるかを確認し、なければ表示の言い方を弱めるか、範囲を狭めて書き直します。最後に、除く部分がある場合は、その断りを数字の近くに置き、小さな文字で遠くに離さないようにします。仕入先から受け取った説明をそのまま写すのではなく、自社で根拠を確認してから載せる姿勢も大切です。
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質問5 まとめとして今日からできる確認は何ですか
答え: 今日からできる確認は3つに絞れます。1つ目は、表示の数字が当てはまる範囲を、本体、キャップ、ラベルのように部分ごとに分けて書き出すことです。2つ目は、根拠となる資料を用意し、確認できる形で手元に残すことです。3つ目は、数字だけでなく呼びかけの言葉や図柄も含めて、ラベル全体の印象を読み直すことです。この3つを出荷や掲載の前の点検に組み込むだけでも、表示のずれは見つけやすくなります。
欧州の出来事は、遠い国の大きな会社の話に見えますが、教えていることは身近です。強い数字ほど範囲を添えること、結果を約束するような呼びかけは避けること、根拠を聞かれたら示せるようにしておくことです。表示を控えることが目的ではありません。環境表示ガイドラインが目指すのも、正確で分かりやすい情報によって取り組みが正しく伝わることです。自社の表示を1つずつ確かめる作業を、まず1個だけ始めてみてください。
表示の適否は商品や表現ごとに異なります。個別の判断に迷う場合は、消費者庁や都道府県の景品表示担当窓口、環境省の環境表示に関する公開資料、専門家や所管の窓口にご確認ください。最終的な判断は専門家や所管の窓口にご確認ください。
参考にした公的資料
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