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食品輸出の相談先は?国の窓口4つを比較【2026年10月】

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ご搭乗ありがとうございます。機長です。本日の行き先は「輸出の相談先選び」。管制塔の呼び出し先を間違えると、離陸前に時間がかかってしまいます。まずは窓口の違いから確認しましょう。

食品を海外へ売ろうと考えたとき、国の機関だけでも相談先がいくつもあり、どこへ連絡すればよいのか迷う方は少なくありません。この記事では、2026年10月時点で各機関の公式ページから確認できた内容にもとづき、農林水産省の輸出相談窓口、ジェトロ、輸出支援の会員制サイトであるGFP、中小企業基盤整備機構(中小機構)の4つを、困りごと別に比べます。特定の窓口をすすめるものではなく、相談先を選ぶ軸を整理する記事です。

ひとっ飛び輸出部
食品輸出の相談先、国の4窓口を3つの困りごと別に比較
2026年10月
2026年10月時点
農林水産省・ジェトロ・中小機構の公式ページで整理
迷ったら、いま何に困っているかで選びます
1困りごとは3つに分けられます
① 規制・書類
輸入規制や輸出証明書の手続きが分からない
② 売り先
どの国で誰に売るか。バイヤーや商社と出会いたい
③ 事業全体
計画、法務、税務、現地での売り方を相談したい
24つの相談先を比べる
相談先 主な相談内容 相談の方法
農林水産省 輸出相談窓口 輸入規制、輸出証明書の発行手続き 電話、相談フォーム
ジェトロ 市場情報、輸入規制、見本市・商談会、商社等とのマッチング 全国の事務所の窓口、海外コーディネーターへのメール
GFP 輸出の可能性の診断、事業者同士のマッチング コミュニティサイトに登録
中小機構 ハンズオン支援 初めての海外展開から法務・税務・規制まで 専用のウェブフォーム(オンラインも可)
3数字で見るポイント
4つ
比べた国の相談先
農水省・ジェトロ・GFP・中小機構
12/29〜1/3
農水省の電話の受付外
平日は10〜12時、13〜17時
2018年8月31日
GFPのサイト立ち上げ
輸出診断は無料と記載
4相談の前にそろえておくこと
商品の名前と、原材料・つくり方の概要
輸出したい国や地域(未定ならその旨)
出荷したい時期と、おおよその数量
いま困っている点を一文にまとめたもの
5まとめ
規制なら農林水産省、売り先ならジェトロやGFP、事業全体なら中小機構が目安です。年末の出荷は、12月29日〜1月3日を避けて早めに。
出典:農林水産省/ジェトロ/中小機構の公式ページ/2026年10月時点ひとっ飛び輸出部

相談先を選ぶ前に、困りごとを三つに分けます

相談先の違いは、「いま何に困っているか」で整理すると見えやすくなります。大きくは次の三つに分けられます。

  • 規制・書類:輸出先の輸入規制や、日本政府が出す輸出証明書の手続きが分からない
  • 売り先:どの国で、誰に売るかの手がかりがほしい。バイヤーや商社と出会いたい
  • 事業全体:海外展開の計画、法務や税務、現地での売り方を相談したい

一つの窓口がすべてを引き受けるわけではなく、公式ページに書かれている相談内容も機関ごとに違います。以下は、いずれも各機関のページに書かれている範囲の整理です。

国の4つの相談先を比べる

まず、4つの相談先を同じ観点で並べます。相談内容、相談の方法、公式ページで確認できた条件の順です。

相談先 主な相談内容(公式ページの記載) 相談の方法 確認できた条件・注意
農林水産省 輸出相談窓口 輸出先国・地域の輸入規制、日本政府の輸出証明書の発行手続き 電話(本省・地方農政局等)、相談フォーム 本省の電話は平日の10時〜12時、13時〜17時。年末年始(12月29日〜1月3日)は受付の対象外
ジェトロ 輸出先の市場情報、国別・品目別の輸入規制や検疫制度、海外見本市・商談会、国内商社等とのマッチング 全国の事務所にある輸出相談窓口、海外コーディネーターへのメール相談など すでに輸出に取り組む事業者も、新たに取り組む事業者も対象。海外コーディネーターのメール相談とブリーフィングは無料と記載
GFP(農林水産省が進める輸出プロジェクト) 輸出の可能性の診断、事業者同士のマッチング、規制情報、セミナー コミュニティサイトに登録して利用 登録規約への同意が必要。輸出診断は無料と記載
中小機構 海外展開ハンズオン支援(アドバイス) 初めての海外展開から、法務・税務・規制・現地マーケティングまで 専用のウェブフォームで申込(オンラインも可) 対象は中小企業者・小規模企業者。専門家による相談は無料と記載。専門家は申込後に事務局が選ぶ

機長、結局どの窓口から連絡すればよいのですか?

輸出先の規制や書類で止まっているなら農林水産省の窓口、売り先探しならジェトロやGFP、事業全体の相談なら中小機構、というのが目安です。

目安ということは、はっきり分かれているわけではないのですか?

はい。内容が重なる部分もあります。迷ったら一つに連絡して、別の窓口のほうが合うかどうかも聞いてみましょう。

農林水産省の輸出相談窓口:規制と証明書の入口

農林水産省の窓口は、輸出先国・地域の輸入規制や、日本政府の輸出証明書の発行手続きなどについて、一元的に相談を受け付ける窓口として案内されています。ページには相談の例として、輸出先国から求められた産地証明の取得先や手続き、EUへの水産物輸出に必要な規制対応、米国への牛肉輸出に必要な手続きが挙げられています。

相談の方法は、本省の電話(03-6744-7185)、各地の農政局等の電話、相談フォームの三つです。本省の電話の受付は平日の10時〜12時、13時〜17時で、祝祭日と年末年始(12月29日〜1月3日)は除かれています。年末の出荷を考えている場合は、この期間を避けて、早めに連絡しておくと安心です。

ページには注意も書かれています。回答は政府が入手している最新の情報にもとづくものの、輸出先国の運用が変わるなどして実際と異なる場合があること、実際に輸出するときは輸出先の輸入業者や政府機関で最新の規制を確認するよう勧められていることです。また、相談の内容は、相談者の同意のもとで、輸出に関係する省庁やジェトロなどの政府関係機関と共有されることがあると記載されています。

ジェトロとGFP:売り先の手がかりを探す

ジェトロの農林水産物・食品の輸出支援のページには、全国の事務所に輸出相談窓口があり、輸出先の市場情報や、国別・品目別の輸入規制、検疫制度の情報をまとめて提供していると書かれています。そのほか、海外に置かれた農林水産・食品分野の専門家である海外コーディネーターによるメール相談とブリーフィング、海外見本市や商談会、国内の商社等とのマッチング、輸出専門家による個別支援(輸出プロモーター)などのメニューが並んでいます。

GFPは、農林水産省が進める農林水産物・食品の輸出プロジェクトで、2018年8月31日にコミュニティサイトが立ち上がりました。登録した事業者は、輸出の可能性の診断を受けられ、事業者同士が直接つながったり、GFPビジネスパートナーの紹介などの支援を受けたりできます。規制情報の受け取りや、セミナー動画の視聴もできると案内されています。

令和8年4月版の「農林水産物・食品輸出支援策ガイドブック」では、一部の補助事業でGFPコミュニティサイトへの登録が要件になっていると整理されています。補助事業の利用を考えている場合は、登録が必要かどうかを、事業ごとの案内で早めに確認しておくとよいでしょう。

機長、ジェトロとGFPは何が違うのですか?

ジェトロは窓口、見本市、商談会などを幅広く運営する機関です。GFPは、登録した事業者同士がつながる輸出のプロジェクトです。

両方に連絡してもよいのですか?

併用してはいけないとは、確認したページには書かれていません。ただ、使い分けは各窓口にも聞いてみてください。

売り先づくりは、時間も人手もかかる取り組みです。この点は、姉妹サイトの「小さな事業の販路は?店舗・ネット・紹介・代理店を比べる」でも、次のように説明しています。

中小企業庁のミラサポplusは、販路開拓は資金面・人材面の負担が大きくなるため、専門家への相談が欠かせないと述べています。

出典:はじめて商店街「小さな事業の販路は?店舗・ネット・紹介・代理店を比べる」

国内の販路についての説明ですが、海外の売り先づくりでも、負担が重くなりやすい点は同じと考えられます。最初に公的な相談先で見通しを整理しておく意味は、ここにあります。

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中小機構は、輸出に限らない事業全体の相談先

中小機構の海外展開ハンズオン支援(アドバイス)は、海外展開に関する悩みであれば幅広く受け付けると案内されています。「初めての海外展開」から「海外子会社の管理」までが範囲で、法務、税務、規制、現地マーケティングなどの課題を専門家が掘り下げるほか、現地調査に同行して海外事業計画を仕上げる支援もあります。

申込は専用のウェブフォームで、オンラインでの相談も可能です。申込のときに専門家を選ぶ必要はなく、事務局が相談内容に合う専門家を選んで日時を調整します。費用については、専門家が無料で相談に応じると書かれています。

確認しておきたいのは、対象が中小機構法で定める中小企業者・小規模企業者である点です。また、ページは食品に限った窓口とは書いていません。食品ならではの輸入規制や証明書は、農林水産省やジェトロの窓口とあわせて確認する形が考えられます。

相談の前にそろえておくと話が早いこと

次の項目は、公式ページの記載ではなく、一般的な整理です。どの窓口でも、状況を短く伝えられると相談が進めやすくなります。

  • 商品の名前と、原材料・つくり方の概要
  • 輸出したい国や地域(まだ決まっていなければ、その旨)
  • 出荷したい時期と、おおよその数量
  • いま困っている点を一文にまとめたもの

機長、輸出の経験がなくても相談してよいのですか?

ジェトロは新たに輸出に取り組む事業者も対象と案内していますし、中小機構も「初めての海外展開」から相談できると書いています。

相談する前に、準備しておくことはありますか?

商品の概要と、行きたい国、困っている点を一文で書いておくと、話が早く進みます。

教えてもらった内容は、そのまま信じてよいのですか?

農林水産省のページにも、輸出先の最新の規制は輸入業者や政府機関で確認するよう勧める記載があります。相手国側の確認を忘れずに。

まとめ

食品輸出の相談先は、困りごとで選ぶと迷いにくくなります。輸出先の規制や輸出証明書で止まっているなら農林水産省の輸出相談窓口、売り先の手がかりがほしいならジェトロやGFP、海外展開の計画や法務・税務まで含めて相談したいなら中小機構、というのが公式ページから読み取れる大まかな使い分けです。

年末の出荷を考えているなら、農林水産省の電話窓口が受け付けない12月29日〜1月3日を避けて、早めに動くことが大切です。窓口の受付時間や条件は変わることがあるため、連絡する前に各機関の最新のページをご覧ください。

この記事は、2026年10月時点で農林水産省・ジェトロ・中小機構の公式ページから確認できた内容をもとにした一般的な解説で、特定の窓口をすすめるものではありません。受付時間、相談の条件、無料の範囲は変わることがあります。輸出先の規制や証明書は、農林水産省の輸出相談窓口、ジェトロ、税関などの所管の窓口に、税務は税理士にご確認ください。最終的な判断は専門家や所管の窓口にご確認ください。

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