PR当サイトは広告を含みます

年末年始休業の発注締め切りと建設の段取り

当サイトは広告を含みます。

年末年始の段取りは、休業日を聞いて終わりではないですなぁ。発注の締め切りと緊急連絡まで決まってこそ、ここだけ見ればいいですよ、と言えます。

この記事では、小さな建設会社や発注側の担当者が、年末年始の休業期間を前に確かめる進め方を、質問と答えの形で整理します。外注先と仕入先の休業日、発注の締め切り、現場が止まる期間の材料手配、支払日のずれ、休業中の緊急連絡までを順に確かめます。相手ごとに聞く内容をそろえておくと、確認の抜けが減ります。

質問1 外注先と仕入先の休業日は、いつまでに何を確かめますか

答え: まず自社の休業日を決めたうえで、相手には休業期間だけでなく、年内の最終受付日と年始の再開日まで聞きます。

確かめる相手は、外注先の協力会社だけではありません。材料の仕入先、重機や仮設材の貸し出し先、運送の担当、ごみや残土の処理先など、現場が動くために必要な先が対象になります。同じ会社でも、営業所や担当者によって休みの取り方が違うことがあるため、会社名だけでなく担当窓口ごとに確かめます。

聞く項目はそろえておくと楽です。休業期間、年内に受け付ける最終日と出荷の最終日、年始の再開日、休業中に納品や引き取りができるかどうか、の四つです。答えは一覧にまとめ、社内の担当者で共有します。口頭で聞いただけでは、年明けに言った言わないの食い違いが起きやすいため、書面やメールで残しておきます。

発注する側は、聞くだけでなく、自社の休業日と年内の最終発注日を先に相手へ知らせます。相手も人の手配と材料の手配を進めるため、自社の予定が早く伝わるほど、締め切りの調整がしやすくなります。役所の検査や届出が絡む工事では、窓口の年内最終日もあわせて確かめ、検査の日程が休業期間に重ならないようにします。

質問2 発注の締め切りは、何を基準に決めますか

答え: 締め切りは自社の休業開始日からではなく、相手の最終受付日と納期から逆算して決めます。

相手の最終受付日が自社の休業開始より前にある場合、その日が実質の締め切りになります。見積りの依頼も同じで、相手が休業に入る前に見積書を作れる日数を残して頼みます。注文の内容、工事の着手と完成の時期、代金の支払いの時期と方法など、後で食い違いやすい点は、口頭ではなく書面に残して渡します。

気をつけたいのは、休業期間をはさむことで工期が短くならないようにすることです。建設業では、通常必要と認められる期間に比べて著しく短い工期による請負契約の締結が禁止されています。休業の日数を工程から差し引かずに完成日だけを前に寄せると、相手に無理を強いる形になります。完成日を動かせない工事では、着手前の準備を年内に進めるなど、休業期間の外側で調整します。

建設業では、二千二十四年四月から時間外労働の上限が原則として月四十五時間、年三百六十時間とされています。休業明けに残業で遅れを取り戻す前提の工程は組みにくいため、年内に決める分と年明けに回す分を早めに分けておきます。締め切りを過ぎた依頼は年明けの受付になるなど、扱いを先に伝えておくと、休業直前の駆け込みの連絡が減ります。

係長、締め切りは自社の休業日の前日でいいですか?

そこが落とし穴ですなぁ。相手の最終受付が早ければ、その日が締め切りですよ。

係長、工期が足りないときは休み明けに残業で巻けますか?

巻く前提は置かないことです。工程は休業の日数を入れて組み直します。

締め切りを決めたら、相手の一覧と一緒に社内へ知らせます。現場の担当と事務の担当で締め切りの受け止めが違うと、片方だけが年明け扱いと思い込むことがあります。発注書の発行日、見積りの提出日、請求書の提出日は別々の締め切りになるため、それぞれの日付を分けて書いておきます。

質問3 現場が止まる期間の材料手配は、どう進めますか

答え: 材料は、休業前に現場へ入れて検収まで済ませる分と、年明けの再開後に届く分に分けて手配します。

年内に入れる分は、納品日だけでなく検収の日も年内に収まるよう決めます。置き場では、雨や風への備えと、持ち出しを防ぐ囲いや施錠を確かめます。長く現場が止まる期間は人の目が届きにくいため、仮囲いや足場の状態も材料の確認と一緒に見ておきます。

年明けの初日に要る材料は、再開日の納品を相手と約束しておくか、年内に現場へ入れておきます。再開日は仕入先も運送も注文が重なりやすいため、再開日の午前指定など細かな希望は早めに伝えます。運送の集荷の最終日は仕入先の最終受付日と違うことがあるため、運ぶ側の日程も別に確かめます。

品目ごとに、不足や破損があったときの代わりの仕入先と連絡先も控えておきます。休業中は代わりの先も休んでいることが多いため、年明けの最初の納品で不足に気づく事態を避けるには、年内の検収で数量を確定させておくことが近道です。

質問4 支払日が休業期間と重なるときは、どう扱いますか

答え: 支払日が銀行の休業日と重なるときは、取り決めに沿って前倒しにするか年明けにするかを相手と確かめ、書面に残します。

銀行の窓口は、銀行法施行令で十二月三十一日から翌年の一月三日までが休日と定められています。二千二十六年の年末では、年内の最終営業日は十二月三十日(水)で、年始は一月四日(月)からになります。月末が支払日の取り決めでは、支払いの手続きができる日が前にずれるため、経理の予定も早めに組み替えます。

締め日と支払日の組み合わせによっては、請求書の提出締め切りがふだんより前倒しになることがあります。出す側は提出の締め切りを、受け取る側は支払日の扱いを、それぞれ相手に確かめます。支払日を一方的に変えると、相手の資金の見通しが崩れます。変える場合は、変えた後の日付と理由を伝え、合意した内容を残しておきます。

年明けは支払いが重なりやすい時期です。自社が出す支払いと入る入金の両方を一枚の見通しにまとめ、休業前に確かめておくと、年明け早々に慌てずに済みます。手形や電子的な決済を使う取り決めがある場合も、扱う金融機関の休業日をあわせて確かめます。

係長、支払日が休業中に当たったら、年明けでよいですか?

決めつけはしないですなぁ。取り決めを見て、相手と確かめてから決めますよ。

係長、請求書の締め切りも変わるのですか?

前倒しになることがあります。出す側も受け取る側も、先に聞いておくことです。

支払いのずれは、相手の休業日だけでなく、自社の経理担当の休み方でも起きます。振り込みの手続きをする人が限られている会社では、その人の年内最終の出勤日が実質の締め切りになります。担当が休みの間に手続きが止まらないよう、代理で手続きできる人を決めておきます。

質問5 休業中の緊急連絡は、どう決めておきますか

答え: 緊急連絡は、連絡先の人と代理の人、連絡する条件、発注者への報告の順番まで決めて、書面で共有します。

連絡する条件は、現場の安全と近隣への影響に関わることを中心に決めます。水漏れ、仮囲いや足場の異常、警報の発報、近隣からの連絡などが目安です。条件をあいまいにすると、連絡を受けても動くかどうかで迷います。逆に、何でも連絡する決め方にすると、休業中の負担が大きくなります。

連絡先は、現場の責任者だけでなく、つながらないときの代理の人まで書きます。見回りをする場合は、担当と日程、鍵の置き場所も決めます。個人の電話番号などは関係する人だけに渡し、休業が終わったら回収や削除の扱いも伝えておきます。

発注者への報告が必要な工事では、報告する相手と順番も先に決めます。自社の中で連絡を受けた人が、発注者と現場の外注先のどちらへ先に伝えるかを決めておくと、休業中でも動きがそろいます。休業明けには、期間中にあった連絡事項を一覧にして引き継ぎます。

PR(当サイト関連サービスへのリンク)

発注や外注まわりの進め方をさらに見る

まとめ 年末年始休業前の発注まわりで確かめること

年末年始の発注まわりは、休業日を聞くことから始まり、締め切り、材料、支払い、緊急連絡までがつながっています。確かめる順番は次のとおりです。

  • 自社の休業日と年内の最終発注日を決めて、相手へ知らせます。
  • 外注先と仕入先ごとに、休業期間、最終受付日、再開日を一覧にします。
  • 発注の締め切りは相手の最終受付日と納期から逆算し、工期が短くならないようにします。
  • 材料は年内に検収まで済ませる分と、再開後に届く分に分けて手配します。
  • 支払日が銀行の休業日と重なるときは、取り決めに沿って相手と確かめ、書面に残します。
  • 緊急連絡は、連絡先と代理の人、連絡する条件、報告の順番まで決めて共有します。

相手ごとに聞く項目をそろえ、答えを一覧に残しておくことが、休業前後の食い違いを減らす土台になります。今年の年末は、銀行の年内最終営業日が例年より意識しやすい並びです。早めに一覧を作り、相手と確かめ合いながら進めてください。

支払いの条件や工期の変更は、契約や取り決めごとに扱いが異なります。個別の判断に迷うときは、顧問の税理士や社会保険労務士、取引先の担当窓口、所管の官公庁の窓口など、専門家や所管の窓口にご確認ください。

この記事が気に入った方は、ぜひシェアしてください。

XでシェアFacebookでシェアLINEでシェア

記事一覧へ