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手順

産直みかんを選ぶ5つの手順|極早生・早生・普通の時期の見かた

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たまご博士なのだ! みかんの箱が店先に並ぶ季節になったのだ。産地直送で買う前に、「いつ収穫されたみかんか」を確かめる手順を、一緒に実験しよう!

10月の終わりは、みかんの売り場が少しずつにぎやかになる時期です。産地直送のみかんには、「極早生(ごくわせ)」「早生(わせ)」「普通」といった言葉が書かれていることがあります。この記事では、その違いを出荷時期の目安で整理し、産直みかんを選ぶ手順を5つにまとめます。農林水産省の統計、愛媛県と仙台市の公開資料で、2026年10月25日時点の内容を確認しました。

もぐもぐ産地ラボ
産直みかんを選ぶ5手順と出荷時期の4区分
2026年10月
確認日 10/25
農林水産省・愛媛県・仙台市の資料で整理
区分と出荷時期を確かめてから、注文しましょう
1産直みかんを選ぶ5つの手順
STEP 1
極早生・早生・中生・普通の区分を知る

▶

STEP 2
欲しい時期に出荷される区分か確かめる

▶

STEP 3
産地と、その年の出来具合を知る

▶

STEP 4
届いたら低温で風通しのよい場所へ

▶

STEP 5
食べきれる量を決め、余りは冷凍も考える
商品ページに区分や品種、収穫の時期が書かれていなければ、注文前に販売者へ問い合わせます。
2愛媛県の資料の出荷時期
区分 代表品種 出荷時期
極早生 日南1号 10月上旬〜10月下旬
早生 宮川早生 11月上旬〜12月下旬
中生 南柑20号 12月上旬〜12月下旬
普通 南柑4号 12月下旬〜1月中旬
愛媛県の代表品種を例にした表です。すべての産地・品種に当てはまる日付ではありません。
3令和7年産の数字
65万6,300トン
みかんの収穫量
前年産より17%増
61%
早生温州の割合
普通温州は39%
約7割
上位5県の割合
和歌山・愛媛・静岡・熊本・長崎
4都道府県別の収穫量の割合
和歌山県22%
愛媛県19%
静岡県14%
熊本県12%
長崎県6%
農林水産省が令和8年5月26日に公表した令和7年産の統計です。
5届いたあと・読み違えやすい点
✔ 届いたあと
低温で風通しのよい場所に置く
冷蔵庫なら野菜室が向いている
余りそうなら冷凍も考える
✖ 読み違えやすい
区分名は日付が決まった名前ではない
統計の割合は収穫量の割合で、味の優劣ではない
6まとめ
極早生は10月上旬〜下旬、普通は12月下旬〜1月中旬が愛媛県の例です。区分と時期を確かめてから注文しましょう。
出典:農林水産省 令和7年産みかん統計/愛媛県の品種資料/仙台市「旬の食材 みかん」/確認日 2026年10月25日もぐもぐ産地ラボ

みかんが出回る時期は、どれくらい長い?

仙台市中央卸売市場の「旬の食材 みかん」のページ(2023年12月7日更新)には、みかんの旬は冬で、品種によって早いものでは9月頃、遅いものでは3月頃まで出回ると書かれています。

農林水産省の広報誌「aff」の2017年1月号の特集は、温州みかんはもともと冬が旬の果物で、より早い出荷を目指した品種の育成が進められてきたと説明しています。10月以前に収穫が始まり、甘味と酸味のバランスが人気の早生みかんなども生まれたとしています。

つまり、10月に届くみかんと、年末年始に届くみかんでは、収穫の時期も品種も違う可能性があります。産直で買うときは、どの区分のものかを確かめると、届いたときの食い違いを減らせます。

博士、みかんって冬の果物じゃないんですか? もう10月ですよ。

旬は冬なのだ。でも、早く出荷できる品種が育てられてきて、9月頃から出回るものもあるのだ。

じゃあ、いつ買っても同じみかん、というわけじゃないんですね。

そうなのだ。収穫の早さで区分があるのだ。まず区分の名前から実験しよう!

産直みかんを選ぶ5つの手順

確かめたいことを、順番に並べました。

  1. 手順1:「極早生・早生・中生・普通」という区分を知る
  2. 手順2:欲しい時期に、その区分が出荷されているかを確かめる
  3. 手順3:産地と、その年の出来具合の見かたを知る
  4. 手順4:届いたら、低温で風通しのよい場所に置く
  5. 手順5:食べきれる量を決め、余りは冷凍も考える

手順1:区分の名前と、出荷時期の目安を知る

区分の名前は、おもに収穫・出荷の時期の早さを表す言葉です。愛媛県が公開している品種紹介の資料には、区分ごとの代表品種が載っています。表は、その出荷時期と特長を並べたものです。

区分 愛媛県の代表品種 出荷時期(愛媛県の資料) 資料に書かれた特長
極早生 日南1号 10月上旬〜10月下旬 露地栽培の温州みかんの先頭で出荷され、さわやかな香りと味わい。収穫が早いものは果皮に緑色が残る
早生 宮川早生 11月上旬〜12月下旬 極早生に比べて甘味が増え、酸味が下がる。袋の薄さは温州みかんの中でも一番
中生 南柑20号 12月上旬〜12月下旬 早生温州に比べて、コク(味の濃さ)が増している
普通 南柑4号 12月下旬〜1月中旬 中生温州と同じく、コク(味の濃さ)の成分が高い

この表は、愛媛県の代表品種を例にしたもので、すべての産地・品種に当てはまる日付ではありません。実際の商品では、販売者の表示を優先して確かめます。

国の統計の区分も、押さえておきます。農林水産省の統計は、みかんを「早生温州」と「普通温州」に分けて収穫量を示し、早生温州の内数として「極早生みかん」「ハウスみかん」を別に載せています。愛媛県の資料にある「中生」は、令和7年産の公表資料では独立した区分としては出てきません。

令和7年産(2025年産)のみかんの収穫量は65万6,300トンで、このうち早生温州が39万7,100トンで61%、普通温州が25万9,200トンで39%を占めます。早生温州の中には、極早生みかんが10万1,800トン(16%)、ハウスみかんが1万4,000トン(2%)含まれています。早生温州が全体の約6割という点は、公表資料の概要にも書かれています。

手順2・3:届く時期と、産地・その年の出来を確かめる

手順2:欲しい時期に、その区分が出荷されているか

表の愛媛県の例で見ると、10月下旬の今は極早生の終わり頃で、早生は11月上旬から出荷が始まります。12月上旬から下旬に届けたいなら、早生と中生の出荷時期が重なります。年明けの1月中旬までなら、普通も出荷時期に入ります。

産地や品種で時期は前後するため、商品ページに区分や品種名、収穫の時期が書かれているかを見ます。書かれていない場合は、注文の前に販売者へ問い合わせます。お歳暮のように届ける日が決まっている注文では、お届け日と出荷時期が合っているかも確かめます。

手順3:産地の顔ぶれと、その年の出来具合を知る

農林水産省が令和8年5月26日に公表した令和7年産みかんの統計では、都道府県別の収穫量の割合は、和歌山県が22%、愛媛県が19%、静岡県が14%、熊本県が12%、長崎県が6%でした。この5県で、全国の約7割を占めています。

年ごとの違いも、数字に表れます。令和7年産の収穫量は、前年産に比べて17%増えました。10a当たりの収量は1,940kgで、前年産を320kg(20%)上回っています。公表資料は、秋の降雨で実が大きくなり、高温で作柄が悪かった前年産を上回ったためと説明しています。令和6年産の収穫量は55万9,600トンで、1年でここまで動いたことになります。令和8年産の数字は、公表後に農林水産省のページで確かめてください。

博士、早生のほうが普通より甘い、って覚えていいですか?

それは早合点なのだ。愛媛県の資料は、代表品種どうしの比べ方を書いているだけなのだ。

極早生より早生は、甘味が増えて酸味が下がる、という説明でしたよね。

そう書いてあるのだ。でも産地や品種で違うから、全部には当てはめないのだ。気になる点は販売者に聞くのだ。

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手順4・5:届いたあとの保存と、食べきる量

手順4:届いたら、低温で風通しのよい場所へ

仙台市の資料によると、みかんは一般に、温度と湿度が高い場所が苦手です。保存場所は、なるべく低温で風通しのよいところを選びます。湿気対策として、新聞紙で包むか、段ボール箱で購入した場合は、段ボールが湿気を吸うので、そのまま保存するとよいとされています。

冷蔵庫に入れる場合は、冷蔵室だと温度がやや低すぎるため、より高めに設定されている野菜室が向いている、と同じ資料に書かれています。保存温度や日数の具体的な数字は、この資料にはありません。

店頭で選ぶときの手がかりとして、仙台市の資料は、果皮の色が濃いオレンジ色のものほど太陽の光をたくさん浴びたと言われることを紹介しています。ただし、愛媛県の資料は極早生で果皮に緑色が残ることがあると書いており、色の見かたは区分によって変わります。

手順5:食べきれる量を決め、余りは冷凍も考える

箱で届く産直みかんは、量が多くなりがちです。家族の人数と食べるペースから、注文の量を考えます。余りそうなときの方法として、仙台市の資料は冷凍を紹介しています。軽く洗って水分を拭き取ったみかんを冷凍庫で凍らせます。いったん取り出して冷水に一瞬浸し、薄い氷の膜を作ってから、もう一度冷凍庫で冷やす手順です。

食べきれずに傷ませてしまうのは、家庭の食品ロスにもつながります。この点は、姉妹サイトの「食品ロスを減らす事業者向けの選択肢の比較」でも、次のように説明しています。

食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品のことです。

出典:ちょいエコ部「食品ロスを減らす事業者向けの選択肢の比較」

みかんも、本来食べられる状態のうちに食べきれる量を見積もって注文することが、食品ロスを減らす入り口になります。

読み違えやすい点:区分名・割合・味の言い方

最後に、数字や言葉を読むときの注意点を2つ挙げます。

  • 区分名は、日付が決まった名前ではありません。極早生・早生・中生・普通は、時期の早さを表す呼び方で、実際の出荷時期は産地や品種で前後します。
  • 統計の割合は、収穫量の割合です。早生温州が約6割、普通温州が約4割という数字は、味や品質の優劣を示すものではありません。

博士、結局、箱買いは何箱が正解ですか?

正解の数は資料にないのだ。食べるペースと置き場所で決めるのだ。

食べきれなさそうなら、どうしたらいいですか?

冷凍の方法が仙台市の資料にあるのだ。注文のときから、置き場所も考えておくのだ。

まとめ:区分と時期を確かめてから注文する

産直みかんは、極早生・早生・中生・普通という区分で、出荷される時期がずれていきます。愛媛県の資料の例では、極早生は10月上旬から10月下旬、早生は11月上旬から12月下旬、中生は12月上旬から12月下旬、普通は12月下旬から1月中旬の出荷です。

手順は、区分を知り、欲しい時期に出荷されているかを確かめ、産地とその年の出来具合を知るところまでが、注文の前の準備です。届いたあとは、低温で風通しのよい場所に置き、食べきれる量を決めて、余りそうなら冷凍を考えます。商品ページに書かれていない点は、販売者に問い合わせて確かめてください。

この記事は、2026年10月25日時点で確認した農林水産省、愛媛県、仙台市の公開資料をもとに、一般的な考え方をまとめたものです。品種、出荷時期、品質、返品や交換の扱いは、販売者や産地によって異なります。注文や届いた商品についての問題は、販売者、お住まいの自治体の消費生活センター、各産地の農業協同組合などにご確認ください。最終的な判断は専門家や所管の窓口にご確認ください。

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