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選び方

会社のグリーン購入、事務用品の選び方と環境ラベルの見方

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ちょいエコ部へようこそ、先輩だよ! 会社の買い物を全部見直すのは大変だから、まず1個だけやろ。毎月買っている事務用品から選び方を変えてみよう!

まず1個だけやろ、と言っても、どの商品が環境に配慮したものなのか、売り場やカタログで迷う方は多いはずです。この記事では、会社が物品を買うときに環境への負荷が少ないものを選ぶ「グリーン購入」について、グリーン購入法と環境省の基本方針(2026年2月3日変更)をもとに、選び方とチェック項目を整理します。10月は国が定める「3R推進月間」(リデュース・リユース・リサイクル推進月間)でもあり、年度後半の備品の発注を見直すきっかけにしやすい時期です。

グリーン購入とは何か、会社に求められていること

グリーン購入の土台になっているのは、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)です。この法律は、再生資源を使った原材料や部品、使うときの温室効果ガスなどによる負荷が少ない製品、使ったあとに再使用や再生利用がしやすい製品など、環境への負荷の低減に役立つ物品や役務を「環境物品等」と定めています。

国や独立行政法人などには、環境物品等の調達を進めることが求められ、国は調達の基本方針を定めています。一方、民間の事業者については、法律の第5条で「物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合には、できる限り環境物品等を選択するよう努めるものとする」とされています。つまり、事業者にとっては罰則のある義務ではなく、努力が求められている位置づけです。

国の基本方針には、地方公共団体や事業者、国民も、この基本方針を参考として環境物品等の調達に努めることが望ましいと書かれています。基本方針は2026年2月3日に変更が閣議決定され、変更後の版では、国などが重点的に調達する「特定調達品目」が22分野291品目になっています。紙類、文具類、オフィス家具、コピー機やプリンタ、照明、制服、災害備蓄用品など、会社でも身近な品目が多く含まれます。

先輩、グリーン購入って、会社がやらないと罰せられるんですか?

民間の事業者は「できる限り選ぶよう努める」という努力の位置づけだよ!

じゃあ、何を基準に選べばいいんですか?

国の基本方針の品目と基準が参考になるんだよ。まず身近な品目から見てみよう!

環境ラベルの3つのタイプを知っておく

商品を選ぶときの手がかりになるのが、環境ラベルです。環境省の「環境ラベル等データベース」では、国際標準化機構(ISO)が環境ラベルを3つのタイプに分けて規格を定めていると説明しています。

タイプ 規格 特徴
タイプ1 ISO14024 第三者の実施機関が運営し、製品の一生(ライフサイクル)を考えた基準をつくります。事業者の申請を審査して、マークの使用を認めます。
タイプ2 ISO14021 事業者が自分で製品の環境面の改善を主張するものです。宣伝広告にも当てはまり、第三者の判断は入りません。
タイプ3 ISO14025 製品の環境負荷を数値のデータで示します。合格か不合格かは判定せず、判断は購入する側に任されます。

環境省は、これら3つのタイプに当てはまらない環境ラベルもあること、また各制度がこれらの規格に沿っているかどうかを環境省が保証するものではないことも書いています。ラベルを見たら、どのタイプに近いものか、誰が基準をつくって誰が確認しているのかを見る習慣をつけると、選びやすくなります。

なお、「グリーン購入法適合」という表示には、事業者が自分で適合を宣言する方法と、エコマークなどの第三者の認証を使う方法があると説明されています。同じ「適合」の表示でも、確認の仕方が違う場合がある点を覚えておきましょう。

選ぶ前に決めておくこと

環境省は、業務用に購入する組織に向けて、データベースの使い方を次のような順番で案内しています。

  • 購入を始める前に、いま購入している物品の環境負荷の状況を把握する
  • 購入する環境物品の基準と、購入量の目標を決める際に、掲載されている基準を参考にする
  • データベースを環境物品を探す手がかりにし、最終的には、基準を満たしているかを供給者に個別に確認する

いきなり全品目を切り替えるより、コピー用紙やファイル、ボールペンなど、毎月決まって購入している品目を1つ選び、いまの購入先と商品名、量を一覧にするところから始めると進めやすくなります。そのうえで、国の基本方針の「判断の基準」を参考に、自社の購入基準を決めます。

事務用品を選ぶときのチェック項目

環境省の「情報選びのポイント」と基本方針の考え方をもとに、事務用品を選ぶときに確認したい項目をまとめます。

  • 製品の一生(資源の採取から廃棄まで)を対象にした情報かどうか。特定の部分だけを見ると、別の環境影響を見落とすおそれがあると説明されています。
  • 地球温暖化、大気汚染、廃棄物など、さまざまな環境影響を全体的に考えた情報かどうか。複数の情報源があるときは、こちらを優先することが望まれるとされています。
  • 目的が「基準を満たすかの確認」か「数値の比較」か。マークは基準を満たす製品かどうかの判断に、数値のデータは製品ごとの比較に役立つと整理されています。
  • 情報を出しているのが、国や第三者機関、事業者団体、個々の事業者のどれか。
  • 国の基本方針で、その品目の「判断の基準」が何になっているか。
  • 製品本体やウェブサイトで、配合率などの内訳が確認できるか。
  • 価格や品質、使う機器との相性もあわせて確認したか。

判断の基準の例を挙げます。基本方針では、コピー用紙は、古紙パルプ配合率や森林認証材パルプの利用割合、白色度、坪量(紙の重さ)などから計算する「総合評価値」が80以上であることや、製品に総合評価値とその内訳が記載されていることなどが基準になっています。一方で、坪量の小さすぎる紙は、紙詰まりや裏抜けが起きやすくなる場合があるため、過度に坪量の小さい製品には留意が必要とも書かれています。

文具類には共通の基準があり、たとえば主要な材料がプラスチックの場合は、再生プラスチックがプラスチック重量の40%以上使われていることなどが要件の1つになっています。また、環境省は、表示がないからといって、環境負荷の低減に役立たない製品とは限らないとも書いています。ラベルの有無だけで一律に除外しないことも大切です。

先輩、ラベルが付いていない商品は、選んじゃだめなんですか?

そうとは限らないんだよ。表示がなくても環境に配慮した製品はあると環境省も書いているよ。

じゃあ、どうやって確かめるんですか?

国の基準を満たしているか、販売元に聞いて確かめるのが確実だよ!

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2026年2月の基本方針の変更で見ておきたい点

環境省の発表によると、2026年2月3日の変更では、41品目の判断の基準などの見直し、3品目の新規追加、共通の配慮事項の設定が行われました。新しく加わった品目は、クリアーホルダー、クリアーファイル、地中熱利用システムです。

事務用品に関わる見直しとしては、トナーカートリッジとインクカートリッジで、再使用とリサイクルの率に関する基準が強化されました。また、トイレットペーパーなど23品目では、第三者認証の環境ラベルであるエコマークの活用が判断の基準に設定され、トイレットペーパーなど24品目では、製品の一生を通じた温室効果ガスの排出量(カーボンフットプリント)の算定と開示が、判断の基準または配慮事項に設定されています。

国の基本方針は、これまでも見直しが続けられてきました。自社の購入基準を基本方針に合わせて決めた場合は、年に1回など時期を決めて、環境省の最新の版と照らし合わせると、基準が古くなるのを防ぎやすくなります。

まとめ

グリーン購入は、民間の事業者にとっては法律上の努力の位置づけですが、国の基本方針という分かりやすい物差しがあります。まず毎月買っている事務用品を1つ選び、いまの購入状況を把握し、基本方針の判断の基準と環境ラベルのタイプを手がかりに自社の基準を決め、最後に販売元へ個別に確認する、という順番で進めると無理がありません。

先輩、結局、最初は何から始めればいいですか?

まず1個だけやろ。毎月買っているコピー用紙やファイルの購入先と量を一覧にしよう!

ラベルはどう見ればいいですか?

誰が基準をつくって、誰が確認しているかを見るんだよ。迷ったら販売元に聞こう!

この記事は、環境省の公開資料とグリーン購入法をもとにした一般的な情報提供であり、個別の事業者への助言ではありません。特定調達品目の判断の基準や改定の内容は環境省の窓口、各環境ラベルの基準や使い方は各ラベルの発行機関、個別の製品が基準を満たすかどうかは製造事業者や販売事業者、地域の取り組みは自治体の環境担当窓口に、それぞれご確認ください。最終的な判断は専門家や所管の窓口にご確認ください。

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